粒子内部にナノサイズの空気層をもつ微粒子
概要
粒子内部に空気層を持った微粒子です。材料に添加することで、空気の特性である低屈折(低反射)・低比重・低誘電特性を付与することができます。
また、シェル層が樹脂であるため、比重が軽く、柔軟で調液のハンドリング性向上が期待できます。
提案用途例
ディスプレイ関連の光学用途低誘電特性付与による電子材料・半導体用途
特徴
1 粒子径(サイズ)
65nmと80nmのサンプルを提供できます。
2 低誘電化特性
誘電率測定※では、1GHzにおける中空微粒子の効果を評価しました。
中空層を有することで誘電率を下げる効果が確認できました。無機材料と比較しても、さらなる低誘電化が可能です。
※誘電率測定方法:プロープ法
液状アクリル樹脂中に対象となる粒子を20wt%添加し、誘電率を測定
試験による測定値であり、保証値ではありません
3 バインダーへの分散性
樹脂組成物であるため、有機系バインダーの中での分散性が高く、屈曲性の高い塗膜が可能です。
4 低屈折(低反射)性
塗膜に添加することで屈折率が低下し、光の反射を低減します。
映り込み比較では、ケース表面に低反射膜を施した場合(右側)、外部からの映り込みが少なくなり、よりクリアに見えます。
5 その他
粒子径や比重、分散溶媒を変更できるので、ご要望に合わせたカスタマイズが可能です。
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