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テクポリマー®(化粧品用途)

化粧品用添加剤
光拡散剤などに使われるポリマー微粒子を化粧品に

テクポリマー®とは

「テクポリマー」は、当社独自の重合技術を駆使して生まれたポリマー微粒子です。透明樹脂の光拡散性付与、塗料・インクの艶消し、耐スクラッチ性付与、化粧品の滑り性付与などに使われてます。

開発のきっかけ

「テクポリマー」の新たな展開を考えていた開発者は、その特長である球形状と光反射(ソフトフォーカス)効果を活かせる領域として、化粧品用途に目を付けました。多種多様な化粧品のなかでも、ファンデーションやアイシャドウなどは感触や伸び・滑り性が商品の差別化につながる重要な要素となるため、その違いを出す感触改良剤に「テクポリマー」が使えるのではないかと考えたのです。

顧客ニーズの壁

化粧品の感触改良剤として使われる素材には、アクリルをはじめナイロン・ウレタン・無機物のシリカなどがあり、配合目的や化粧品の種類、各販売エリアなどに応じて異なる素材が使用されていました。「テクポリマー」を新たな感触改良剤として採用してもらうには、まず顧客が求める感触・滑り性などの特性面で他素材より優位性を見出す必要がありました。しかし、営業も開発者も化粧品に関する見識がなく、顧客のニーズを正確に汲み取るには高いハードルがあったのです。

お客様との信頼関係

営業と技術は顧客の研究所に足しげく通い、ニーズ収集・試作・顧客評価を繰り返す日々が続きました。優位性がなかなか見出せずにいたある日、『他社にはない形状安定性は新商品に使えるかもしれない』と顧客から試作依頼を受けたのです。何度も評価してもらうなかで「テクポリマー」ならではの良さが顧客に伝わり、さらに前向きに取り組む当社の姿勢が信頼につながったのでした。その後、さまざまな課題をクリアすべく営業や開発・生産部門が協力し合い、改良を重ねた結果、ついに正式採用となりました。

今後の展開

「テクポリマー」は新たな化粧品添加剤として、生分解性粒子『EFシリーズ』を2019年6月にプレスリリースしました。2019年9月には『化粧品用途シリーズ』のハラール認証を取得し、国内外問わず多くのお客様のニーズに合わせた製品開発にも取り組んでいます。 そして世界各地の化粧品に「テクポリマー」が使われるようになるという夢に向かって、開発者は日々頑張っています。

担当者インタビュー

開発当初は化粧品配合に関する専門知識が乏しく、顧客が意図する内容やニーズの吸い上げが不十分で、新規採用へ繋げることが難しかったです。そんな時期を経て、自身の開発品が本採用となった時は非常にやりがいを感じました。今では感触が柔らかい品種や、しみ・しわのぼかし効果がある品種など高機能性品を多数そろえており、お客様からも高評価を頂いています。
これからも化粧品業界の中で『感触改良剤といえば積水化成品』と言ってもらえるようなモノづくりをしていきたいと思います。(技術 松野)

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